Das neu entdeckte Grab N13.1/The recently discovered Tomb N13.1

近年発見されたN13.1号墓

第3号墓から30mほど(山の)上部に、未知の墓が発見された。それは2005年の調査シーズンの末にN13.1号墓として登録された。第11王朝(紀元前約2030年)の州候イティイビ(イカー)の墓である。ほぼ正方形に作られた岩窟墓には3つのシャフト、2つの支柱、西壁に壁龕が1つある。壁面は全体に装飾が施されている。

墓前方の台地上には数多くのシャフトがあり、中の土砂は除去された。そのうちの幾つかは、古王国時代末期~中王国時代の未攪乱の埋葬を含んでいた。様々な年齢と性別の遺体は東を向いて、側臥位で籠、マット、木棺に埋葬されていた。副葬品は、ヘッドレスト、土器、果物などであった。

墓の完成から500年ほど後(第18-20王朝以降)、およそ200のグラフィティ(ここでは実際ディピンティ)が残された。それらは、オリジナルの装飾テキストと図に配慮して描かれており、動物や人間の描写、墓の訪問者によるグラフィティ(ディピンティ)、歴史の記録、奉献テキスト、そして初めて新王国時代に教育テキストとして用いられた、有名な文学作品のフレーズなどが含まれていた。

出版物

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Grab N13.1: Eingang und Schächte auf Level 7, 2006 (© The Asyut Project; J. Kahl)